優れた指導者は「安全」をつくる

ケガと予防

バレーボールのチームを運営するうえで、指導者が最初に考えるべきことは「安全」を確保することです。具体的には怪我への予防と対策を行う必要があります。バレーボールの知識やコーチングが上手であっても、選手を怪我させる指導や練習メニューを作成していては本末転倒です。特に、フィジカルが成長する中学~大学の選手はスキルにフィジカルが追い付いていないケースがよくみられます。また、肩や腰、膝、足首の怪我は完治しないケースもあり、生涯にわたって選手は付き合っていくことになります。指導者はスポーツの怪我は当たり前と思わず、選手の人生に関わることだと認識し、予防と対策を実施していきましょう。

怪我にはスポーツ外傷とスポーツ障害があります。

スポーツ外傷:一度の大きな外力によって発症。

スポーツ障害:オーバーユース(使いすぎ)や持続的な負荷により発症。

スポーツ外傷、障害の詳細については、別途説明します。

バレーボールにおけるスポーツ外傷の予防としては、

●ネットプレーで足がセンタラインを踏み越ししないように専用のテープを付ける。

●スパイク練習やサーブ練習で足元にボールが転がらないようにボール拾い、ボール回しをする。

●ポールにカバーを付ける。

●床にゴミがないか、または汗で濡れていないかチェックする。

などが挙げられます。

スポーツ障害の予防としては、

●ウォーミングアップ、クーリングダウンのメニューつくり、時間を確保する。

●休養日を設ける。

●練習の間の休憩と水分補給を十分に確保する。

などが挙げられます。

これらは指導のレベルに関わらず、指導する側は責任をもって管理し、また選手にも教育する必要がありますので、自身のチームの状況を見直してみてはいかがでしょうか。

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